へそくりのため方

生活に負荷をかけないのが鉄則

何事にも「限度」というものがあります。何事にも超えてはいけない一線というものがあるはずです。何があっても守らなくてはいけないもの、捨ててしまってもいいものがあるはずです。

「へそくり」を貯める際に考えなくてはいけないことは、「家計」への打撃です。「へそくり」は基本、自分の管理しているお金の中でやりくりをして、ムダなものやそれまで当たり前のように買っていたものなどを我慢して貯めるものであるはずです。それが限度を過ぎると、自分の小遣いをすべて「へそくり」に回してしまい、追加で予算を要求してしまうこともあるものです。それは「へそくり」とは言わないのです。

「へそくり」の正しい貯め方、といってはすこし変ですが、「鉄則」は、どこにも影響を及ぼさない範囲で貯めるということでしょう。へそくりを貯めるために何かを犠牲に、特に「家計」に関係する部分に犠牲を強いるのはご法度です。

それまで「自分が使うはずだったお金」を、使わないように工夫してその分を貯めるということです。たとえばそれまで1000円をランチ代に費やしていたのであれば、これからは500円に限定して、残った分をへそくりに充てるなどということです。そのような取り組みが「へそくり」の貯め方なのですが、早く貯めたいという気持ちが先行してしまい、本当に必要なお金さえ使わずに、さらに予算、つまり「小遣い」を家計から引き出してしまうのです。これではまったく「意味」がないのです。へそくりを考える際に気をつけたいのはこのようなことです。過剰になり過ぎて、結局家計を圧迫しているということです。

「へそくり」を貯めたとしても、家計には絶対に影響があってはいけません。その「へそくり」の目的がなんであろうと、です。家族でその蓄財を共有するのであれば、それは「家計」として「貯蓄」しているということです。たとえば家族旅行に行くために計画立てて貯金したり、住宅を買うための頭金を貯蓄したりということです。そのようなことであれば問題はないのですし、隠す必要もないのです。

お金というものはいつ必要になるかわかりません。家計として「ここまでにこれくらい貯金する」という計画を立てたのであれば、それは順守すべきことです。財務は計画する分には簡単ですが、それを実践するのが一番難しいのです。誰かがカラダを壊してその治療費が発生したり、突発的な事故で自家用車が破損してしまったり、子どもの学費、その他さまざまな出費が家計を襲います。そのような状態で何を大切にするのかというと、「家計」にほかなりません。

蓄財する上でもっとも忌むべきものは「ギャンブル」です。「勝てば取り返せる」という「確実」ではないその勝負事には、足を踏み入れるべきではありません。一時的に儲かったとしても、トータルでは必ず負けます。そうでなければギャンブルは産業として成り立たないからです。蓄財を志すのであれば、ギャンブルだけはやめましょう。それが最低限の常識です。

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