へそくりに向いている性格とは
「へそくり」を行うために大切なことは、毎日続けることです。毎日続けることでへそくりを確実に貯めることが大切です。
このようなことに向いている性格と、向いていない性格は確実にあるでしょう。「へそくり」に向いていない人とは、楽しいことが大好きで、毎日がお祭り、毎日をかけがえのない「イベント」にしたいと考えているような人です。自分の望みに正直で、自分がやりたいこと、自分が欲しいものに正直な人ということになるでしょう。
そのような人はへそくりなど考えることもないかもしれません。自分が必要なものは「必要だから買う」という考えの持ち主です。必要だから、欲しいから、買うのです。「我慢」ということも頭では理解できなくもないのに、「これは仕方がない」ということでついついそれを購入してしまうのです。そのようなことが続いているため、「今持っているお金から蓄財をしよう、へそくりとして貯めよう」などとは考えも及ばないわけです。すべては必要だから買っていて、必要だから「無駄使い」ではないということです。
対して「へそくり」に向いている人というのは、お金をあまり使わなくても済む人です。お金を使うこと「以外のこと」で自分の望みを叶えることができる人のことを指します。それは日々をすでに「倹約」しながら生きているという人であったり、そもそも財布には現金をあまり入れないという人であったりします。同じ毎日を、何かの目的のために淡々と過ごすことができる人です。同じ毎日であっても、退屈だと感じることはあまりなく、自分には本当の「目標」や「目的」があって、それに向かって少しずつ前進することに生きがいを感じるような人です。
そのような人は「へそくり」、ひいては家計としての「蓄財」に長けているのではないでしょうか。必要以上には浪費しない、欲しいものは我慢して、自分にとってのなにかの記念日や大切なときだけに購入する、そのような節度ある暮らしが「当たり前」になっているような人こそ、「コツコツ」という言葉が似合います。
それでは、「浪費家」のままでは蓄財できないのかということになりますが、それは日々の行動や消費を改めなければ無理でしょう。ただ、何もなく改めるということは難しいものですから、「何のために」という「理由」を明確に持っておくといいのではないでしょうか。
どうして自分は倹約して、どうしてお金を貯めたいのか、「なぜ」という動機が大切で、その動機を得るための「張り合い」のようなものが「そうしなければ手に入らない」ものでなければいけないのです。
簡単にはお金は貯まりません。お金は空からは降ってきません。必要なことは自分がどうしたいかということです。「それ」を実現するために、手に入れるために、何が必要なのかということです。それが明確であればあるほど、自分の行動に裏打ちがでるのです。そして何よりも大切なのは「計画性」です。これがなければ「いつまで続けるのか」ということがわからず、参ってしまいます。