絶対に見つからない場所とは
「へそくり」を確保するということは、財務の管理者からそれらを「隠す」ということがおのずと必要になります。「隠す」ためにはその「隠し場所」が必要です。
これは各家庭によって難易度が異なるものです。例えば週にいくら、月にいくらという小遣いを「もらうだけ」なのであれば、その隠し場所は極端なハナシが自分の財布の中でもいいわけです。それらの予算の使用状況などは管理されず、ただ「支給されるだけ」ということであれば、それらを節約すればいいだけのハナシです。
対して、「どれだけ使ったのか」ということを報告する必要があるとするならば、これは少し厄介です。「使わないから残せる」のであって、如何にして「使わない工夫」をするのかということが基本スタンスであるにも関わらず、日々の支出をチェックされてしまうと、「残していること」がバレてしまうからです。
ですからその家計、その家庭によってへそくりを「隠す」ということに対する「難易度」は異なっているわけです。日々の買い物の「レシート」までも要求されてしまうのであれば、へそくりを確保すること自体が困難です。支出していないのに「レシート」は入手することなど、通常では考えられないからです。
ですから、へそくりが「絶対に見つからない場所」というものも人によって異なっているのです。財布をいったん提出するようなことを受け入れているのであれば、財布の中に隠していたのではバレてしまいますし、そこまではしていなくても家族の前で財布を開けることが多いのであれば、同じことがいえます。「別の」隠し場所が必要になってくるでしょう。
へそくりとして自分のために蓄財する際には、この「隠し場所」がもっとも重要な課題ということになります。万が一見つかってしまい、それが差し押さえられるような事態になれば、それまでの節約の努力が一切ムダになってしまうからです。そのようなことにならないためにも、安全な隠し場所は絶対に必要です。それでは、それが「どこなのか」ということです。
まずひとつは、「常に肌身離さず持っておけるもの」の中ということは考えられます。たとえば「財布」の中、通常の紙幣入れではないところに収納しておくということが考えられます。そうすることで、自分が管理しているモノの中にあるので安心できますし、財布を見せるようなことがあっても見つからないかもしれません。
ただ、そんな特殊な財布もなかなかないものです。ですから他には仕事用のカバンの中であったり、さらにはいつも持ち歩いている「パソコン」の中なども考えられます。この「自分の近くに置いておく」ということは、普段自分しか触らないもの、かつ自分が管理しているものということが前提です。
それ以外であれば、例えば滅多に掃除しないような場所に固定で隠しておくという方法も考えられます。それはそこから離れていても誰も立ち入らないような場所にしまっておくということでもあります。ですが、一般家庭においてはそのような場所の確保は難しいでしょう。